7月7日、当院の看板ネコ そらちゃんが20歳のお誕生日をむかえました。
病院で暮らすようになって1年半 最近は2階のスタッフルームが居心地がいいようでほとんどの時間をそこですごしています
よく食べ、よく甘え とくに病気もなく 元気にしております。
ガーデンどうぶつ病院では5月31日まで、検診キャンペーンをおこなっております。
血液スクリーニング検査を ¥7000でうけることができます。
内容は、血球計算(白血球数、赤血球数、ヘモグロビン、ヘマトクリット,血小板数)
生化学検査16項目(総蛋白 アルブミン 尿素窒素 クレアチニン 中性脂肪 総コレステロール ALT AST γーGTP ALP カルシウム リン リパーゼ、Na K Cl)です。
結果は 1週間ほどでお伝えできます。
ワンちゃんはフィラリアの抗原検査の時期ですので、フィラリア検査の採血時に同時に検査することができます。(フィラリア抗原検査は¥2000です)
シニアの子はもちろん、若い子でも、うまれつきの病気を早期に発見できることがあります。
年に1回は検査をしておくと安心です。
佐藤の愛猫 ぷりんちゃん の例をお話しします
2000年に盛岡のりんご園でうまれた子猫をもらい、ずっと一緒にくらしています。ガーデンどうぶつ病院のロゴの茶色いほうの猫ちゃんです。(もう1頭のチャップという白黒はちわれ猫と姉弟です)
今年で16歳になります。 毎年誕生日に血液検査をしています。
2014年、14歳の誕生日の血液検査でAST ALTの高値がみられました。
まったく元気で食欲もあり、健康だとおもっていたので、びっくりしました。
レントゲンや超音波検査を行いましたが肝臓に異常はなく、追加のホルモン検査で甲状腺機能亢進症であることがわかりました。
そういえば、以前よりよく鳴いたり、ごはんを催促していたり、体の毛が束になって抜け落ちずにのこっているところがあったり。(どれも甲状腺機能亢進症の症状です)
甲状腺機能亢進症は高齢の猫に多い病気で、進行すると心臓がわるくなったり、高血圧の影響で網膜はく離をおこし、失明することもあります。
幸い、プリンはまだホルモン値、肝数値以外には異常はでていませんでした。
食事でコントロールする治療もありますが、ちゃっぷとぷりんは、毎晩おいしい猫缶を食べるのを楽しみに暮らしているので、ホルモン治療薬での治療を始めました。
1ヶ月後の検査ではホルモン値も肝酵素も正常にもどり、1年半たつ今も投薬はつづけていますが、まったく元気にくらしています。
検診の大切さを実感いたしました。
ほんの1ml程度の採血でひととおりの検査ができますので、ご希望の方はお申し付けください。
当院のアイドル犬 ポメラニアンのムギちゃん(9ヶ月)が先日 去勢手術と乳歯の抜歯をおこないました。
むぎちゃんは術後にエリザベスウェアを着用してみました。
エリザベスウェアは、エリザベスカラーの代わりに傷口をまもることができる術後服です。
でも、おしっこで汚れないのか、穴から舌をいれて傷をなめてしまうのではないかと今まで実際には処方しておりませんでした。
(先日、去勢をしたドリ君からは御注文いただいたのですが、取り寄せが間に合わず申し訳ありませんでした!しかし、ドリ君は傷を舐めることもなく無事に抜糸終わりました)
ムギちゃんは麻酔の覚醒がものすごく早く、1時間後にはエリザベスウェアを着て、院内をいつも通りに小走りしていました。
穴グリがしっかりしているので、傷がでることもありません。おしっこやウンチでも全くよごれませんでした。
股グリもしっかりしていて舌もはいらず、脱げることもありませんでした。
たまに、ウェアのうえから傷の上を舐めましたが、生地もしっかりしているので、全く問題ありませんでした。
カラーのようにガンガンぶつかることもなく、いつも通りに快適に1週間をすごせました。
1週間後の写真です。きれいについていましたので、抜糸しました。
使用してみて、なかなか良かったです。カラーよりすこし値段はたかくなりますが(¥2900〜) 術後も洋服として使うこともできます。
ご希望の方は、手術前にお申し出ください。試着もできます。
女の子用 ピンク もあります。
今回ムギちゃんの抜歯した3本の乳犬歯です。 乳歯が残っている子は避妊、去勢手術の全身麻酔時に一緒に抜歯することをお勧めいたします。
クリスマスイブの24日、ペルシャのめいちゃんの去勢手術をおこないました。
めいちゃんの睾丸は1つは陰嚢のなかにありましたが、もう一つはお腹の皮膚の下にありました。
ネコの睾丸(精巣)は、胎児期に陰嚢におりてきます。
しかし、精巣が下降せず、お腹の中や鼠径輪(後足の付け根)付近で留まるものを潜在精巣や、停留睾丸、陰睾丸といいます。遺伝性の疾患です。猫ではペルシャに多いという報告があります
精巣は陰嚢(体の外)の体温より温度の低いところにあれば問題ありませんが、お腹の中や皮膚の下の温度の高いところにあると正常に精子を形成できません。また、停留睾丸が腫瘍になる確率は正常の13倍にもなるといわれています。(犬)精巣の腫瘍は貧血をおこしたり、肺やリンパ節に転移することもあり、転移してしまうと、命をおとすことにもなります。
犬ではよくあることですが、ネコの陰睾はまれといわれています。私は、街の病院にいたころの10年間ほどはネコの陰睾は経験しませんでした。4年ほど勤めた前職では純血の子猫の割合が多かったからか、腹腔内陰睾を何例か経験しましたが、皮下陰睾のネコちゃんは覚えている限りでは、はじめてでした。
手術は皮膚の切開が2箇所になるだけで、大きくはふつうの去勢手術とかわりません。陰嚢内の睾丸は一般的な手術とおなじく陰嚢を切開し睾丸をとりだします。もう片方は睾丸の直上の皮膚を切開し睾丸をとりだしました。
右側(写真上側)の陰睾丸は反対側の正常睾丸よりすこし小さめでした

めいちゃんはとてもおだやかなねこちゃんで、手術前も手術後も協力的でほんとうにおりこうでした。
手術前点滴中のめいちゃん
手術後は個室にうつり、元気に探検していました。
去勢といえど、全身麻酔。飼い主様には緊張でおちつかないクリスマスとなったのではないかと思いますが、腫瘍になるおそれのある精巣をとり、他のホルモン由来の病気のリスクもなくなり、男性ホルモンによるイライラやスプレーの心配もなくなり、ご家族からめいちゃんへのすばらしいクリスマスプレゼントだなあと思いました。